第三話

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『でも遠距離では攻撃のしようがない』 『そうね。 貴方はそこら辺の男よりは度胸があるみたいね』 奈美恵は微笑みながら刀身は地面をピシンと叩く。 琢磨は腰にさしていた鞘を構えた。 『その方法でこいつを対処出来るのかしら?』 刀を振るい、それは琢磨の眼前に迫る。 しかしそれを琢磨は気にせず前に進み出した。 刀身はカクンと頭を垂れる様に落ちて足に向かう。 それを鞘で弾き、刀に絡ませる。 『この一瞬なら』 琢磨は鞘を奈美恵目掛けて振るう。 奈美恵は刀の柄で鞘を受けた。
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