第三話

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『お前は弱いな。 そんなつまらん戦法でしか勝てないのだからね』 『うるさい男ね。 せっかく貴方みたいに冴えない奴にはこれぐらい見せて殺してやるつもりだったのにね』 琢磨は奈美恵に向けて走り出した。 片手をミニスカの端から離し、その手にはナイフが握られていた。 スカートの中にナイフでも仕込まれていたのだろう。 そしてナイフを琢磨目掛けて投げた。 琢磨は刀で叩き落とす。 その隙に琢磨の眼前に刀身が迫っていた。 『今度は本当にマヂみたいだな』 琢磨は後ろに引き、刀で払いだ。 刀身は蛇行し、琢磨の肩に刺さる。
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