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『動きを見抜けない事には変わりない』
奈美恵は肩から刀身を引き抜き、その矛先を琢磨の心臓に向けた。
琢磨は鞘で払いのけ後ろに跳んだ。
刀身は琢磨の胴体に絡みつこうとしていた。
琢磨は前に跳び、刀と鞘で刀身を払いのけた。
『甘いわ』
奈美恵は刀身を琢磨の刀と鞘ごとに胴体を絡みつけた。
『どう?
動けない気分は?命こいをして見たらどうかしら?』
奈美恵は刀身の腹で琢磨の体をしめ始めた。
そして胸元よりナイフを出してそれを琢磨に向けて投げた。
避けられない。刀身で腕もしめられているんだからな。
琢磨は目を閉じた。
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