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『じゃあ蓮は負けた事があるのか?』
『当たり前です。
負ける事は誰にもある事です』
蓮は頷いた。
『だから坊ちゃんが落ち込み必要はありません。
戦う者が必ず通り避けられない道の一つが負ける事です』
琢磨は安心した様にため息をついた。
『そうだよな。
当たり前の事なんだよな』
『そうです』
『なら僕は負けを経て自分の弱い所を知り改善をする方法を知っていたのか?』
蓮は考えこんだ。
『そうですね。
そう考えていただいても間違いないですね。
ではとりあえず帰りましょう。道場の下を心配しています』
『わかった』
琢磨と蓮は道場に向けて歩き出した。
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