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蓮は傷の手当を終えて、消毒液や包帯が入った箱を手に持った。
『今日はどうします?
鍛練をしますか?』
『する。
強くなるにはまず鍛練だ』
『わかりました。
昼ご飯を食べてからにしましょう。
では私は失礼します』
蓮は頭を下げて部屋を出て行く。
『親父が何か渡したい物があるとか言っていたな。
仕方ないから行くか』
琢磨は立ち上がる。
しかし親父からのプレゼントなんて何年ぶりだろう?
ケチな親父で俺に刀を作ったぐらいで他に何かもらった記憶はない。
まあたいした物ではなくてもいいか。
ケチな親父がくれるのだからな。
琢磨は自分の部屋のドアを開けた。
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