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剛の部屋をノックした。
『琢磨か?
入れ』
剛は気配で琢磨と気付いた。
『流石だな。
気配だけで気付くなんて』
ドアを開けて剛の部屋に入った。
『で渡したい物って何?』
『これだ』
剛は刀を琢磨に差し出した。
その刀は見慣れない刀であった。
親父が持っていた刀でもこの道場にもおいていない刀であった。
『これを僕に?』
琢磨は刀を受け取る。
『ああ。
最近鞘を片手に構えて二刀流の様に戦うらしいな』
『そうだけど』
『だから鞘を使って壊すよりは刀を持ち二刀流の方がいい』
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