第三話

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剛の部屋をノックした。 『琢磨か? 入れ』 剛は気配で琢磨と気付いた。 『流石だな。 気配だけで気付くなんて』 ドアを開けて剛の部屋に入った。 『で渡したい物って何?』 『これだ』 剛は刀を琢磨に差し出した。 その刀は見慣れない刀であった。 親父が持っていた刀でもこの道場にもおいていない刀であった。 『これを僕に?』 琢磨は刀を受け取る。 『ああ。 最近鞘を片手に構えて二刀流の様に戦うらしいな』 『そうだけど』 『だから鞘を使って壊すよりは刀を持ち二刀流の方がいい』
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