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『まあ道場に泥を塗る訳にいかない』
琢磨はズンズンと歩き出した。
気にしたって始まらない。
とりあえずやろう。
やって駄目ならその時だ。
『気合いで乗り切ろう』
琢磨は腰に刀を二本さしていた。
一本はいつも通りの刀だ。
もう一本は親父のプレゼントだ。
この刀になんとか手にしっくり来る様になって来た。
真新しい刀だと少し手にしっくり来ない事もある。
だが親父は僕の手にしっくり来る案配を知っていたみたいだ。
親子ってのはそんな事までわかるのかな?
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