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目の前にあくびを噛み殺しながら歩いている美佐がいた。
『パパ何をしているの?
ああ、そいつが来る日だったわね』
『そうだ。
美佐は鍛練か?』
『それは後でするけど風呂に入ってくるわ。
寝ている間に汗かいたみたいだからね』
美佐は足を止め、琢磨を見た。
『あっそうだ。
貴方、私の風呂が入っている事を知っているからって覗かないでね』
『誰が覗くか。
今から鍛練をするんだ。そんな事をする訳がない』
力は笑っていた。
『何を笑っているのよ。パパ』
美佐は力を見た。
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