第四話

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『しかし片方の刀に注意が行き、片方の刀が動かないのでは二刀流の意味はない』 力は刀を引いて琢磨と距離をとる。 『そう言われても僕は戦い方を変えない。 今は駄目でもいつかは』 『頑固な事だな。 まあこだわりを持つのは必要だ』 琢磨は間合いをつめて片方の刀で斬撃を繰り出した。 『両方の刀に集中し過ぎて斬撃速度が遅くなっている』 力は避けて突きと斬撃を同時に繰り出した。 『そんな事はわかっている』 後ろに引き、突きと斬撃を避けて刀の片方を力に向けた。 『成る程な。 なりふり構っていられないって奴か。 だがまあ最初はそれでいいがな』
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