戻らない夏

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セミよりも歳下の頃は、夏の暑さを忘れムシ取りに夢中になっていた。           うわ~カブトだ~カッコイイなぁ 虫篭に入っているカブトムシを見せている男の子を囲んで、自分と同じくらいの子供が言った。  その和の中に入ってみた。     光沢のある甲羅・強そうなツノ、そんな生き物がゼリーなるものを啜りながらこっちを睨んでいた。    その時に生き物が嫌いだと思うようになった。
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