序章

2/2
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
   現在より遥か未来、果てしなく広大な宇宙に、数多の星や惑星があった。  灼熱の星。氷河の星。荒れ果てた星。  その星々の中に、かつて地球と呼ばれた星が存在していた。その惑星の現在の名は、   《シレスティアル》。    シレスティアルには、かつての地球とは明らかに違う点があった。それはシレスティアルで最も発達している技術……所謂、《魔法》だ。  かつての地球人が思い描いた空想、シレスティアルはそれを現実にしたのである。    しかし、そのシレスティアルなる星は、その発達した技術を悪用されることを恐れた星の住人たちの手によって滅ぼされようとしていた。  シレスティアル最大の国・エコールの王とその妃は自らの子、エール王子とコール姫を急遽、別の安全な星に飛ばすことを決意したのである。  最後の魔力の全てを使って……。      
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!