プロローグ

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 それまでの小規模な戦闘と違い、本格的な攻城戦になったのが[白河城攻防戦]である。  会津藩家老、[西郷 頼母(たのも)]が指揮を執ったこの戦いは凡そ百日間にも及び、双方の戦死者が千人を超えたと云う戦いに相成った。 「頼母様!! これ以上の、大手門の死守は不可能で御座います!!」  城の天守で指揮を執っていた頼母の下に、大手門防衛の任に着いていた仙台藩兵の足軽が伝令として現れる。
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