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動揺が頼母以下、天守閣に集う首脳陣に走る。 「どこが、手薄になっておるか?」 頼母は天守に詰める物見に尋ねた。 「西側が開いて御座います!!」 実際に確認してみると、城攻めの作法通り一面が開けられている。 「最早、止む無しか。」 呟いた頼母は決断した。 「全軍に伝令!! 各藩五名を選抜し、殿(しんがり)隊を編成!! 夜陰に紛れ、白河城を放棄する!!」
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