47人が本棚に入れています
本棚に追加
「紅蓮極め蒼となり、蒼は翠、翠は白銀となり、無限の炎を示す。」
煉の足下に魔法陣が描かれる。幾層にも円が重なり、外側から赤青緑銀金と光る。
「シロ………行くぞ!」
無言で頷くシロは姿を狼に戻し吼える。
瞬間、シロに纏う白炎は光り輝き内包する魔力が跳ね上がる。
魔法の属性、炎は魔力の密度によりその色を変える。赤から青へ、青から緑へ、緑から銀、金へ。そして、その最上位には色がない。
正確には人により色が変わるのだ。
例えば赤かもしれないし、紫かもしれない。
そして今煉が発動しようとしているのが、その炎。
最初のコメントを投稿しよう!