第一章 始まり

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「もしもし俺、太陽だけど分かる?」 分かるに決まってる私はずっとあなたからの電話を待っていたのだから。 もちろんそんな事、素直に言える私ではない。 「う~ん。え~っと。 あっ!!分かった! 和哉達と遊んだ時に来た人でしょ?」 「そうだよ。マジ分かんないかと思ったじゃん。」 「あはは、ごめんね。 ところで、どうしたの?」 「あん時、また遊ぼうって言ったじゃん? 明日あたり無理かなぁ~って思って。 忘れてた?無理なら大丈夫だけど、どうする?」 「別に明日どうせひまだしいいよ。」 我ながらかなり可愛くないと思う。 緊張するとなぜか冷たくなってしまう。治そうとしてるんだけど、こういう態度になっちゃうんだよ。 電話を切った後、すぐに千夏に電話した。 千夏はすごく喜んでくれた。 会うのは次の日の夜なのになかなか寝付けず 明日の準備をしてようやく寝る事が出来た。
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