天下二分の計

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周瑜は自分の思い描いた計画を実行した。その名も「天下二分の計」。 内容は、荊州を制し、益州の牧・劉璋を倒し、涼州の馬騰と同盟し、曹操を挟撃するというものだ。 周瑜は船室を出た。白帝城前では、既に戦いが始まっていた。 呂蒙は弓兵8千、凌統は歩兵1万、程普は騎兵1万2千を率いていた。 敵は歩兵・騎兵、共に1万ぐらいだろう、と周瑜は思った。 敵騎兵隊が突撃してきた。あまり統率がとれていない軍だった。 呂蒙が一斉に矢を放った。敵が崩れる。程普と凌統が突っ込んだ。敵は総崩れになった。 「追撃せよ。1人として生かすな」 周瑜は叫んだ。 (とりあえず、初戦は大勝だな。) 伝令が被害を報告してきた。死者はおらず、切り傷が10数人だけだった。 その後、凌統が捕らえた敵将を連れてきた。
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