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第4話「~修行~それぞれの新たな目覚め!」
~次の日~
早速修行を開始した嵐と滅暗。滅暗は嵐の力量を計るように手を合わせていた。だが嵐は手を止めて滅暗に言った
「滅暗、アンタまさかあたしが女の子だからって本気を出さないつもり?」
滅暗が
「もしそうだと言ったら?」
その瞬間嵐は滅暗を殴りつけ
「あんまり嵐ちゃんをナメるんじゃないよ!確かに女の子だけど、あたしだって聖龍士の一人!戦いが終わるまでは女の子じゃない、戦士なんだ!光尊にやったアンタのとっておきを出しなさいよ!あたしには出来ないの!?」
滅暗は口の血を拭い
「そこまでの覚悟があるならやってやるよ!だがな、俺はお前の弱点も見切ってるからな!《闇球体闇倶偶の舞(あんきゅうたいやみくぐつのまい)》!!」
そう滅暗が言うと滅暗と嵐は闇に包まれ滅暗は中で闇の巨人を作り出した。
「さて嵐、お前はコイツを倒さないと出られないから覚悟して戦えよ!」
光尊はそれを見て…
「嵐、頑張れよ!!」
闇球体の中で嵐は滅暗に苦戦を強いられていた。嵐が、いかに斬りつけても巨人は微動だにせず、だが巨人の一撃はかすっただけでも小柄な嵐にはダメージにもなっていた。
滅暗は
「そんなもんか嵐!?お前の弱点はその小柄すぎるがゆえに攻撃に重さが無いんだよ!特に今のような状況は一番分かりやすいだろうが!?」
嵐は
「うるさい!これならどうよ!《スパイラルストライバー!!》」
嵐は全身の力を込めて真正面から突撃したが、巨人の体に弾かれた。
滅暗は
「得意技もダメなようだな?さてどうする?」
嵐はよろめきながら…
「ハァ…ハァ…あたしの攻撃は確かに軽い、そんな事はアンタに言われる前から自覚してた。でもね聖龍士になり奴らを倒すためにはこのシルフィーと自分の力を信じて戦う!それしか出来ないのよ!それがあたしの道なのよ!」
その時だったシルフィーの窪みが光り風が窪みに集約され始めシルフィーから声が嵐にした
「やっと僕を出れるくらい信じてくれたね!ゴシュジンサマ!!」
嵐は
「えっ!?何この声?アンタがまさか??」
シルフィーは
「そう!僕がゴシュジンサマの《信(しん)》の心で目覚めたシルフィーさ!!さぁ行こうよ!みんなの力になる為に!こんなとこ早く壊すよ!」
嵐も
「うん!!行こうシルフィー!!一気に決めるよ!力を貸してね!」
そう言って嵐はシルフィーを目の前で交差させ風を集め始めた。
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