第3話「更なる真の目覚め」

5/6
前へ
/36ページ
次へ
その巨大な人影は光尊達の方を見ると 「お前らが聖龍士か!随分と小さいな!俺の名は…」 と、その時だった。 「早速お前が出てきたか!煉獄(れんごく)!!」 そう言ったのは虚空だった。 光尊は 「虚空、コイツを知ってるのか!?」 虚空は 「いえ、初めてですが我の記憶にあるのです!奴の名は“煉獄(れんごく)”、炎を操る魔神です!我の先代も奴とはかなりやり合ったようです!」 煉獄は 「ほぅ、お前が火の聖龍士か?だが先代同様まだ真の力にも目覚めてないようだな!まずは力に目覚めてるのから先に消しておくか!」 そう言って煉獄は手から高熱の炎を練り上げ 「灼けろ、《煉華(れんげ)》!!」 そう言ってその掌から激流のような炎が出て光尊を直撃しようとした。だがその時、人影が現れ光尊に直撃は免れた。なんとその人影は虚空だった!だが虚空は火倶鎚を目の前で高速回転させてバリヤーのようにして煉華を防いでいた。だが徐々にバリヤーにも煉華の炎が入り… 光尊は 「バカ野郎、虚空!まだ力に目覚めてないお前じゃ無理だ!引け!」 だが虚空は 「いえ、我は今の我が転生する以前からあなたに助けて頂いていた。微力でも我に力がある以上、我の体を盾にしてでも防いでみせる!それが我の火の意志なり!!」 その時だった。火倶鎚の中央にある窪みが燃え中から《義(ぎ)》と書かれた玉が埋まっていた。火倶鎚から 「いいぜ!お前の静かな中に熱く燃える心意気!!俺も力になるぜ!いくぜ相棒!」 その時、虚空は回転させてた火倶鎚の両端は炎を噴出させ 「くらうがいい、《炎龍爆交差(えんりゅうばくこうさ)!!》」 火倶鎚から噴出した炎は双炎龍となり煉華を相殺した。それを見た煉獄は 「ならば目覚めてない者もまとめて灼け死ね!《獄炎牢(ごくえんろう)》!!」 その言葉と共に光尊達を地中から炎が吹き出て囲んだ。そしてその炎は徐々に狭まって来ていた。 煉獄は 「この炎は地獄の炎!そうは消えぬぞ!!」 だがその時、滅暗が虚空に 「力に目覚めたなら出来るな?」 虚空も 「当然!!」 滅暗が 「《闇光体(やみこうたい)》!」 そう言って闇光牙で闇の球体を作り出しその中に虚空が 「《炎龍砲一砲(えんりゅうほういっぽう)》!!」 火倶鎚から炎龍を炎のレーザーのように放出し闇光体の中に入った時だった。黒き炎龍がレーザーの様に煉獄の獄炎牢を貫いて煉獄の右肩を直撃した。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加