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はぁ…やっぱり立ち止まっただけはある。
あ、さっきの話。
水色のやつだよ。どうやらそれが決めてたやつらしい。
彼女はあの水色のやつがある場所に立ち止まっている。
…うん、聞かなくてもわかるよ。欲しいんだってさ、顔色をみると。
「……それか?」
「……………こくっ…」
ほらな。さて、そのほかのやつ、いってみよう。
俺は彼女が手にとった下着を受け取り、また、彼女のあとをついていった。
………そういえば…ここ以外にも数ヶ所立ち止まったところがあったな。
……あんまり覚えてないけど。
とにかくそこへと向かっていると思われる彼女の後についていく俺なのだが、ついていくにつれて、一つ気付いたことがある。
……なんか足速いな。さっきの追いかけるときに比べると格段に速い。
あれだろうか?俺に対してのいたわりがないということだろうか。
……ちょっと悲しくなるなよ、俺。
……そのうちもっと親密な関係になれるさ。
……うん、…多分。
と、一人鬱っていたら、第二の棗の下着ポイントへとついた。
なんていうか……さぁ。第二下着ポイントはレジの目の前だ。
男な俺への視線が痛い。…痛すぎる。すいません男の子に産まれてきて。
はぁ……女の子に一日なってみたいわな。
……性転換ネタはないとしても。この小説、そんなんじゃないし。
健全なる男女のお話だし。
叶わぬ願いでも性転換してみたいと思ったことはないだろうか?
……ごめんなさい、あるとか考えちゃって。今から脳内機能停止します。
……嘘です。
そんなことは川に流して、俺は再び彼女が渡してきた下着を受け取り、次に向かった。
……変なこと考えてれば視線なんか気にならないんだな。
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