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とりあえずレジを済ませた俺。
金がぎりぎり残ったぐらいになっちまったよ…。
財布がほぼすっからかんだな。
棗…何気にやや高いのを狙ってるように思えるのは何故であろう。
でもまぁチョイスは悪くないからいいか。
男の俺でも可愛い組み合わせと思えるからな。
とにかく、これで棗のお洋服の買い物は終了だ。
今度は俺の買い物に付き合って頂きたいところなのだが……。
まぁ…金がないから無理だろうな。ちょっと喫茶店寄ってくか。
それくらいなら行けるだろう。
俺は服を買ったとき特有のあの紙袋を二つ持ち、棗のところに歩みを進めた。
「ちょっとお茶するか?てか、行ったら帰るからな~」
「……………………?」
彼女はほんの少しだけ表情を変えたように見えた。……うん、見えた。
……やっぱり俺、彼女の表情の違いが微妙に分かるようになったな。
…いま、つくづくそう思った。
とにかく、俺は紙袋を持って、棗を後ろに歩き出した。
てか……確か喫茶店てスパ店の近くだよな?
てかあの通りの一番奥にそんな店があった気がする。
よし、今すぐそこへ向かおう。
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