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……ページとは便利なものだ。話を変えるのに調度いいもん。
あ、こっちの話。
まぁそんなことはさておき、今、俺と棗はさっき話した喫茶店の中にいるわけだ。
話が若干飛んだ?知らねーよそんな都合。
そんなことより、ほら、今は彼女とのひと時を過ごさせてくれ。
…といっても俺からの一方的な感じだけど。
でもまぁ、少しの間彼女と接してきたなかで、少しは彼女も接してくるようになったかな~…なんて思っちゃったり。
ほら、ときたま会話っぽくなったときとかあったじゃんか。
まぁ…今後の進展に大いに期待だな。
俺としても一回彼女が何を考えて俺と接しているのかを知りたい。
そのためにはもっと長い時間を過ごさないと。
いや、てか彼女は俺ん家にいてもいいのか…?
なんか最初に会ったとき、逃げてきたとか言ってなかったっけ?
追っ手とかこないのか?
てかまず追われてるのか?俺の勝手な想像なら別にいいんだけどさ…。
……まぁ今はそんなダークなことは考えなくてもいいよな。
棗とのひと時を楽しみますかなっと。
えっとメニュー、メニューっと。
……あら、いつものなんか横の方に立ててあると思ったが、そこにはないみたいだな。
辺りに目を通してみると…どうやら彼女が持っていた、いや、見ていたらしい。
ちくしょ、この店シケてやがんな。二人用席なのにメニュー欄一つしかないんだけどー。
あれか?カレカノ専用の席か?ここは。
久しぶりに無性にツッコミを入れたいのは俺だけだろうか。
まぁ…その店側の提案通り二人で一つを見てやろうじゃんか……ってあれ?
よくみると彼女の前には大きく広がるメニューのあれが二つ。
どうやら同じもののようですね、はい。
お店さん、すいません。
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