第六話 買い物と彼女

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席に戻ると、彼女が俺にでもはっきりと分かるくらいの笑顔?であんみつを食している。 一口一口を丁寧に味わってるのが見ているだけで分かる。 こちらも見ているだけで笑みがこぼれてくるぜ。 さて、見ているだけじゃ小腹は膨れない。俺にもフレンチトーストがあるんだ。 俺がフレンチトーストに手を延ばす…前に、まずは彼女にジュースを渡そう。 さて、どんな反応をするか、だな。 気に入ってくれればこちらとしても嬉しいんだけど……。 「ほぃ。棗のな」 「…………………?」 あんみつを食べ進めるのをいったん止め、こちらに疑問の顔を向ける彼女。 とりあえずジュースを渡す。 彼女がそれを受け取ると、小さく口をつける。 まぁここまではだいたいいいとしよう。 カルピスオレンジは俺のお気に入りだもん。今までまずいなんて言った奴は誰もいないし。 彼女は再びこちらを向き、小さく微かに頷いた。 いい…という評価で受け取っていいんだよな? てか勝手にそうさせて頂くよ。 まぁいいか。 これで俺も心おきなく甘ぁいフレトーが食べれるというわけだな。 甘いものは脳にいいんだよ。これ食ったら、更に棗についての妄想が出来るってわけだ。 あへあへあへ……♪  
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