第六話 買い物と彼女

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……暗い道の道中、 行きは特には考えてはいなかったが、そういえば自転車二人乗りってダメなんだよな。 あれだ、まぁそんなことはどうでもいい。 重要なのは、二人乗りになっているこの状況だ。 想像してみてくれ、二人乗りだと後ろの人はどうなる? ……自転車から落ちたくなければ、普通は前の人を掴むだろう。 ふっ、状況的に当たり前のことだ。 つまりは……だよ諸君。 今調度俺はその状況にぶちあたっているんだ。 棗は俺の抱き着く……すまん、度が過ぎた。 俺の服を引っ張っている?まぁそんな感じ。 …この状況は男として黙っておけないよな? ………あ?理性崩壊?馬鹿をいうんじゃない。俺が理性崩壊?ありえないね。 あのな、この際説明しておこう。 萌えで理性崩壊? 可愛いで理性陥落? ちょっと違くないか? 男として…いや、漢として、そして紳士としてダメじゃないか? そこんとこよろしく。 ……さて、この状況を改めて見てみよう。 ……実はさ、今俺、すまん、力説のあまり両手で感情表現してました。 つまり手放し運転してました。 ……足だけで自転車こいで道走ってます。 …俺…凄くないか? この状況で冷静にいられるのわわわわッ!!  
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