第七話 生徒会と俺

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……さて、二度目の質問だ。 「んで?チ…じゃない、先生、呼び出した理由はなんですか?」 やっぱり敬語などは使いたくない。 何故かって?…作者だからですよ。作者はなんでもしていいんだよ。 …これ、小説の事情。 まぁそんなことは戸棚の上に置いておいて、ここでチビ先がようやく口を開く。 「ここに君たちを集「もうそれはいいですから」 ………学習能力ないなこいつら。正真正銘の阿保じゃないのか? …と、先生相手に心の中で愚痴を言う俺。 ええ、ビビりですとも。いくら小説事情とはいえ、厄介な相手には手を出さない小心者ですもん。 「…毎年ながら運動会という行事は…だな。 実行委員とこの後期生徒会が仕切ってきたんだけどな、 今年からはちょっと事情が変わった」 みんな…というか生徒会一同がチビ先の方を向く。てか振り向いた。 「今年から前の元生徒会…と実行委員が仕切るようになった」 ………?つまりは…?もう少し詳しく簡潔に話してもらいたいものだ。 「つまり仕事が無くなったってことだ」 会長、ナイスフォロー。たまにはいいことをいう。……うん、たまには。 ………ふぅ、まぁいいか。楽になったんだよな?部活に専念出来るんだよな? ラッキーなことじゃないか。  
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