第七話 生徒会と俺

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んなわけで放課後。 ちょうどさっき下駄箱を後にし、校門を過ぎたところだ。 まぁ…こっからは特に用事もないし、さっさと帰れる…と思う。 あ、でも商店街寄ってくか。 冷蔵庫の中にはまだそれなりのものが入っているけど……まぁ買い溜めしておくことに越したことはない。 第一に特売とか買い逃したら厄介だもん。 つーわけで、商店街の横の道には入らず、隣の商店街への道へと向かったわけだ。 ……えーと、だいたいの店は見渡したが特に特売とかはなし。異常なし、至って平和だ。 平和過ぎてびっくりくらいだ。 まぁそんな平和も、家の中に入ってしまうとその考えが180度ひっくり返ってしまうんだよな。 本当…棗に会えたこと、マジで神様に感謝してやる。 あれだな、修学旅行行ったときには神社とかにおさい銭しておこう。 ………てか巡り会いの神様ってどこの神社だ? それを知らなきゃおさい銭しても意味がないか。 さて、そんなことを考えているうちに、ほら、自宅に到着だ。 口と一緒に足も動いてたんだ。 「ただいま~っと」 …うん、玄関と扉をあけましておめでとう。 ……はい、すべりましたね。まぁ気にしないけども。 ただいまと言った数秒後、彼女はトタトタと廊下の奥から歩みをこちらへと進みだした。 「……………………。」 まぁ無言はいつもと変わらないな。 …玄関にお出迎えに来てくれただけでよしとするか。  
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