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……俺のヲタクROOMに到着した。てかまぁ長くも短かった階段だった。
おんぶしてたら、いくら軽いっつったっても、何度かこけたのだが。
とにかく、彼女を落とさなかったことがなによりの不幸中の幸いだ。
とりあえずカーペットの敷いてある所にゆっくりと降ろした。なんかここで起きたらなんかが、何かがもったいない気がする。
……今ならこの耳触ってもいいよな? 寝てるし。うん、大丈夫、ばれなきゃいいんだよ。ばれなきゃな。
「……ふみゅう……」
微妙な寝言をいいつつ、無意識に首を左右に振り、拒否する彼女。相当触られるの嫌らしいな。
今度からはやめてやろう。尻尾触れるんだし。
……今度?
この子が起きたらどうしよう。すぐにこの家から出て行くのか……?
……勿体ない。一度お持ち帰りしたものだもの、なんとしてでもここに残らせてやる!
ふ、天下のネミコンの名が廃るもんな、いっちょ、やってやる。
でもまぁ彼女が起きるまではネトゲでもやってよ~っと。三次元もいいけどやっぱ二次元だよな、うひひひひ……。
俺は第二の机に置いてあるパソコンを起動し、お気に入りのページを開いて、萌えるおにゃのこ達に会いに行っt(ry
「…………みゃあぁ……」
やべ、これ起きたんじゃね!? 今の状況を女子が見たら完全に引くぜ本気で。
「お、おはよ……棗さん」
「…………おはよ……」
先程のことは全く忘れているらしく、いつもの無表情で返答した。
それよりも……だ。彼女をどうしてもここにとどまらせなきゃな。
「なぁ棗? お前今日どっか帰るところあるか? ないんだったら今日は俺ん家泊まってくか?」
「…………こくっ……」
よし、彼女の特性からしてこうなることはある程度予測出来ていた。
でも一応尋ねておこう。そう思った時だった。
「……帰るところ………………ない……」
初めてかもしれない彼女からの言葉。
「じゃあ棗、どこから来たんだ?」
「……分からない。……逃げてきた……」
無表情でそう答えた。逃げてきた? ……なんか訳ありだな……。 まぁネコミミだからどっかの変態からとかだろう。
いや、肉体改造した研究所からとかか……?
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