第八話 アニメと彼女

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彼女が首を振ってから数秒後、また、彼女は動き出した。 ……?何故に机の下に潜る? テーブルの下にあると言えば…あ、一つだけあるな。 いつもテーブルの下にあるもの……そう、リモコンだ。 予想は的中。彼女はテーブルの下から這い出し、テーブルにそのリモコンを置いた。 「…これが暇潰しのアイテムか?」 …リモコンで遊べるとは思えないのだが…。 「……………こくっ…」 しかし、彼女は頷いた。……まぁまぁ、どう遊ぶのかを聞いてみようじゃないか。 彼女が今日一日とそこらでどれだけ覚えたか、見物じゃないか。 ……ってなんで俺…こんな口調になってるんだ? とにかく、彼女はリモコンを手にとり、……易々と電源ボタンを押し、テレビの電源を付けた。 昨日は押しまくっただけだったのに…結構な成長ぶりだな。 今日の夜ご飯ははお赤飯だ、うん。 ……いや、もっと状況が良くなったら…だな。 例えば俺のことを…作者と呼んでくれたりしたら…それこそ屋上から空へとバク転してやるんだけどな。 ……あ、多分これ明日には忘れてるな、きっと。 忘れてくれ、うん。 さて、棗のことに戻そう。 彼女が電源を付けただけでは終わらないはずだ!と思った俺。 だってさぁ…期待したいじゃん?何事もさ。 さて、…もう少し彼女が動き出すのを待つとするか。  
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