第八話 アニメと彼女

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さて、そんなわけで、自称家庭的な俺は、台所にいる。 …そしてなぜか彼女も隣りにいる。 実はというと…彼女を台所に入れたくないんだよね~……あはは…はぁ。 ほら、トラウマだよ、トラウマ。虎と馬じゃない。悪い方でのコンプレックスの意味だ。 ほら、彼女と出会ったあの日、手を軽くだがグサーッと刺されたじゃん。 何で刺されたか覚えてるだろ?……包丁だ。 何故彼女があの場に包丁を持っていたかはしらないけどさ…恐怖だ。 …まぁヤンデレ化しないことを願おう。 今はこうやって可愛らしーい顔を見せてくれてるわけですし。 ほら、見てこのネコミミと尻尾! 見てるだけで微笑みがこぼれてくるぜ、全く。 この子はどれだけ俺をきゅ~んとさせれば気がすむのかねぇ…無性に知りたいもんだな、全く。 さて、そんなわけで俺たちは台所にいるのだが、…今日は何を作ります? 「何食べたい?とりあえず簡単なものなら作れるけど?」 「………。…お魚…」 聞いた!?今の女神様の一声を~。 …あ、文章じゃ伝わらない…か。ごめんな、この萌えを伝えられなくて。俺の文章力じゃこれが限界なんだ。 とにかく、俺は冷蔵庫の中身を確認し……はぁ。 「……ごめん、魚ないみたいだわ。他にあるなら言ってくれ」 商店街で買っときゃよかったー。はぁ~、自分が憎い、俺なんか死んじまえ!……なーんていいません。 「……たま…ごやき?」 多摩御焼き?どっかの骨董品みたいだな、それ。 てか彼女の口から出てくるのは意外だな……。 あれか?テレビの影響か? まぁそんなのことはどうでもいいや。 男、いや、漢作者、誠心誠意を込めて作り上げてみせますぜぇ。  
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