第八話 アニメと彼女

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……時間は飛びに飛んで皿洗い後のひと時。 彼女がいつも通りテーブルにぐでーんと体を伸ばしている。 ま~たその顔が可愛いわけだ。本当に可愛い。ふぬけた感じがいやはや何ともかんとも。 そんな彼女をのほほ~んと眺め、時間を有意義に過ごしていた俺なのだが、 え~と?あの…ですね、そろそろアニメが始まる時間なわけだ。 今日親がこの家にいない。つまりはリビングの大画面テレビは俺が主導権を握っていると言っても過言ではない。 けどまぁ…棗がいるんだよな、ここに。 幸いなことに彼女は今はテレビには興味を示してはないようなのだが、 …なんというか…そう、彼女がアニメとかそういった類に興味を示し、はまってしまったら大変だ。 ……いや、女子ヲタキャラは大いに結構。 ただ…問題は猫耳だな。彼女がコンプレックスを抱えているであろう猫耳属性的なものが出る可能性だってあるわけだ。 なんかいろいろと厄介なことになりそうな予感。 どうするべきか……。 ∈作者はどうする?∋  構わず見る →録画する  今回は諦める   俺の頭の中ではライフカードが三枚。ここは真ん中のカードを選んでおくべきだろうか。 と、思った矢先だ。彼女が突如動き出した。 そして…彼女は…テーブルの上のリモコンを手にとった。 この状況…どんなのだか分かるか? ……絶対絶命だ。いろんな意味で。  
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