第八話 アニメと彼女

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ここはリビング…へと続く直前の廊下。リビングへの扉の奥からは小さく音楽が流れてきている。 多分エンディング曲だろう。時間ぴったりだったな。我ながら凄いアビリティですわ。 扉を開け、中に入ると、真っ先に彼女と目が合った。 そして静止すること数秒間、とりあえず俺はいったん彼女から目を離し、彼女の隣へと座る。 それと…たった今調度エンディング曲も終わったようだな。 まぁ次回予告を見せてから…実行することにしよう。 あ、そうだ。先に反応があるかを試しておくか。 「なぁ…棗?」 テレビからいったん目を離し、こちらへと振り向く彼女。 うむ、機嫌は悪くはないようだな、よしよし。 「他にもあるけど…別のも見たいか?」 「………!…こくっ…」 一瞬だったけど、凄い反応を見せたな、おい。猫耳ピクッてなったし。 効果は…あるようだな。 次回予告そっちのけでこちらを見ている彼女。目が…輝いてます、はい。 でもまぁ…今からこれ見ちまうとな…時間も時間だし…な。 まずは彼女を風呂に入れておこう。 後は寝るだけ…の状況にした方が後々楽だしな。 「よし、なら、先に風呂入ってきな。あがったら見れるようにしておくから。ほら、着替え」 「…………こくっ…」 彼女は俺から着替えを受け取ると、いつもの1,25倍の速さでリビングを出ていった。 さて、俺はDVDの支度でもしておくか。 それにしても…棗の機嫌が悪くなったら…物で釣るのが一番だな。覚えておこう。  
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