4719人が本棚に入れています
本棚に追加
/558ページ
「………………。」
最後に牛乳をぐびっと飲み、こちらに無表情的な笑顔? を向けてきた。
笑顔? とまではいかないとは思うが、あれが彼女の友好表現だと思う。
俺は勝手にそう理解させていただく。
「…………散歩……行ってくる……」
「え? もう夜遅いし」
まさかこの子って夜行性?夜に目が光ったりは……しないようだね。
「……大丈夫……。……鍵、開けといて……」
そういうと彼女は俺の部屋の窓を開け、外へと飛び出した。
……いや、ここは二階なんですけど!?
なんていうベタな思いが頭の中をよぎったが、まぁ猫ちゃんなので大丈夫だろう。
俺の部屋の窓の外には一本の木が生えている。
多分彼女はここを登ってこの部屋に入ってくるだろうし。
いや、この場合不法侵入になるのか!?……俺が許可してるから大丈夫だよな。
俺は立ち上がり窓の外を覗いてみた。
……ほらな。
彼女は無表情でこちらを見つめ、目と目が合ってから塀の上を歩いていっていった。
さて……ネトゲの続きでもするか。うひひ…愛するおにゃのこよ、待ってろよ!!
……だって彼女がいないとつまんないんだもん。
最初のコメントを投稿しよう!