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…そろそろ内容を飛ばしてもいいよな?アニメの。
何度も同じクオリティじゃ飽きると思うし。
第一に俺も棗との防戦一方は辛くなってきた。
そんなわけで、時はアニメの終わった後、俺は、棗をとりあえず見つめている。
特にすることもないし、かと言って寝るには若干早い気もする。
…話し掛けて…みるか。
……さっきのように彼女は口を聞いてくれるのだろうか…。
「……棗~」
「………………?」
言葉を発しはしなかったが、こちらに首を向けた。反応はしてくれたみたいだな。
「アニメ面白かったか?また今度続きみるか?」
「…………こくっ…!」
今のは意外にいつもと違って頷きが強かったな。目の輝きも、なんとなくだけど、期待の目…な感じになっている。
「…そうか。また今度な。…あ、もう少ししたら寝るから。眠たくなったら言ってくれ」
「………こくっ……」
…言葉は…発しないか。まぁそれでもいいか。一緒にいられる時間は長いんだ。
ゆっくりと歩んでいけばいいんだよな。
俺はテレビにへと目線を戻し、テレビをDVDから普通のチャンネルへと戻した。
……そして…そんな中感じる視線。
もちろんのこと彼女の…だな。
「どうした?寝るか?」
「…………ふるふる…」
……?じゃ、どうしたってんだ?イライラの顔でもなさそうだし。
「………名前………」
名前?なんの?…主語がないから分からないですよ、棗さん。
「…えっと…アニメのか?」
「…………ふるふる…」
…違うのか。じゃあなんのだってんだ。俺のか?俺の名前か?
「…まさかとは思うけど…俺の…か?」
「…………こくっ…」
はぃ?…どういう魂胆だ?…全く分からない。俺の名前…?
そういえば…彼女の名前は聞いたけど…俺の名前は言ってないっけな。
でも…何故にこの状況で…なんだ?
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