第八話 アニメと彼女

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…そろそろ内容を飛ばしてもいいよな?アニメの。 何度も同じクオリティじゃ飽きると思うし。 第一に俺も棗との防戦一方は辛くなってきた。 そんなわけで、時はアニメの終わった後、俺は、棗をとりあえず見つめている。 特にすることもないし、かと言って寝るには若干早い気もする。 …話し掛けて…みるか。 ……さっきのように彼女は口を聞いてくれるのだろうか…。 「……棗~」 「………………?」 言葉を発しはしなかったが、こちらに首を向けた。反応はしてくれたみたいだな。 「アニメ面白かったか?また今度続きみるか?」 「…………こくっ…!」 今のは意外にいつもと違って頷きが強かったな。目の輝きも、なんとなくだけど、期待の目…な感じになっている。 「…そうか。また今度な。…あ、もう少ししたら寝るから。眠たくなったら言ってくれ」 「………こくっ……」 …言葉は…発しないか。まぁそれでもいいか。一緒にいられる時間は長いんだ。 ゆっくりと歩んでいけばいいんだよな。 俺はテレビにへと目線を戻し、テレビをDVDから普通のチャンネルへと戻した。 ……そして…そんな中感じる視線。 もちろんのこと彼女の…だな。 「どうした?寝るか?」 「…………ふるふる…」 ……?じゃ、どうしたってんだ?イライラの顔でもなさそうだし。 「………名前………」 名前?なんの?…主語がないから分からないですよ、棗さん。 「…えっと…アニメのか?」 「…………ふるふる…」 …違うのか。じゃあなんのだってんだ。俺のか?俺の名前か? 「…まさかとは思うけど…俺の…か?」 「…………こくっ…」 はぃ?…どういう魂胆だ?…全く分からない。俺の名前…? そういえば…彼女の名前は聞いたけど…俺の名前は言ってないっけな。 でも…何故にこの状況で…なんだ?  
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