第八話 アニメと彼女

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ここは俺の部屋の中。DVDを持ってくるときに布団もひいておいたから、あとは寝るだけになっている。 …そういえば、部屋にくる途中、更に彼女が躓きそうになったのだが、そこはあえてスルーでお願いする。 「今日も俺は床で寝るから。棗はいつも通りベッドで寝な?」 「…………こくっ…」 俺のささやかな優しさだ。てかこれが紳士のする行動だよな。 レディファーストだな、うん。 俺が彼女に言葉をかけると、彼女はすぐさまベッドに腰掛けた。 と、数分も経つと彼女は自分から布団の中へと入った。 もう少ししてから俺は日記を書くとするか。 なんか…彼女に見られる気がしてならない。 いや…悪い予感がするんだよ。 ほら、よくいうじゃん? この前も言ったじゃん? 虫の知らせ……と。 今度は当たる気がするのよ、俺の予感。 っつーわけで後数分堪えてくれ、俺の足よ。 立ちっぱなしだと辛いかも知れないが、俺は布団に入った途端、眠っちまう性格でな、入ったら今日の終わりなんだ。 そこんとこ、よろしく頼んだよ俺の足。 …これくらいの時間立ってればいいよな? たったの一、二分なんだけど。 彼女からはしっかりと寝息が聞こえる。もう大丈夫だろう。てか足が大丈夫じゃないんだけどな。 俺は部屋の中の机に座り、パソコンの隣に置いてある日記を手にとった。 そして……ペンを走らせたわけだ。 三日坊主で終わらなきゃいいんだけど…。  
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