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ここは俺の部屋の中。DVDを持ってくるときに布団もひいておいたから、あとは寝るだけになっている。
…そういえば、部屋にくる途中、更に彼女が躓きそうになったのだが、そこはあえてスルーでお願いする。
「今日も俺は床で寝るから。棗はいつも通りベッドで寝な?」
「…………こくっ…」
俺のささやかな優しさだ。てかこれが紳士のする行動だよな。
レディファーストだな、うん。
俺が彼女に言葉をかけると、彼女はすぐさまベッドに腰掛けた。
と、数分も経つと彼女は自分から布団の中へと入った。
もう少ししてから俺は日記を書くとするか。
なんか…彼女に見られる気がしてならない。
いや…悪い予感がするんだよ。
ほら、よくいうじゃん?
この前も言ったじゃん?
虫の知らせ……と。
今度は当たる気がするのよ、俺の予感。
っつーわけで後数分堪えてくれ、俺の足よ。
立ちっぱなしだと辛いかも知れないが、俺は布団に入った途端、眠っちまう性格でな、入ったら今日の終わりなんだ。
そこんとこ、よろしく頼んだよ俺の足。
…これくらいの時間立ってればいいよな?
たったの一、二分なんだけど。
彼女からはしっかりと寝息が聞こえる。もう大丈夫だろう。てか足が大丈夫じゃないんだけどな。
俺は部屋の中の机に座り、パソコンの隣に置いてある日記を手にとった。
そして……ペンを走らせたわけだ。
三日坊主で終わらなきゃいいんだけど…。
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