第九話 運動会準備と俺

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日は着々と過ぎに過ぎて金曜日の朝。運動会もあと二週間を切った。 体育祭?……いいえ、違います。 中学生は運動会です。 ちなみに、つい二ページ前までは火曜日設定だったのに、いきなり話が進むのは、これといって意味がないのは秘密だ。 あいだの約二日間は特にイベントもなく、時間だけが過ぎていったってわけだ。 さて、金曜日ともなると、疲れが溜まって、学校に行くのも憂鬱になりはじめる今日この頃。 やっと明日が休みだと考えて、体の中のミジンコ並の元気を奮い立たせる奴もいるんだと思う。 まぁそんな相変わらずの金曜日ってわけだ。 そして、彼女との関係もな……。特にあれ以来進展は見られない…。 どっかに攻略本売ってないかな……。いや、俺が作るか。 ちなみに、当の棗さんは、ベッドから上半身がはみ出し、床に向かってでろ~んな体制のまま、寝ている。 あと少しでも動いたら落ちるな、あれは。 でも、そんな光景も、俺にとっては目の保養だ。 なんていうか…もう、金曜日が金曜日の気持ちではない気がする。 気分的には始まりが若干過ぎた水曜日な感じ。 さて、彼女からもらったMP…もといエネルギーを使い、特技『しのびあし』を発動。 俺は、彼女を起こすことなく部屋を脱出することに成功した。 さて…朝ご飯でも作るか……。  
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