第九話 運動会準備と俺

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今日という日も残り四分の一となった今の時間、部活動も無事に終わった俺は、ただ今、帰路をずいずいと歩いている。 ついでの買い出し行ってくるか。まぁ買うもんなんてほとんどないと思うけど、一応の確認だ。 商店街で『ぶつかってきゃー、すみません』的なイベントが起きるわけでもなし、そんでもってその娘が異常なまでに美女であることもなし。 あるとすれば、そこらへんで井戸端会議でもしてるおばさん方だ。 いや、今風に言えば道端会議か。 俺も加わりたいなんて気持ちは一切ない。色気萌えっ気のないのなんか見てても目に毒なだけ。 早いとこ、お家帰りまひょ。 俺はそんな道端のザコ敵的なキャラ(勿論おばさん)には目もくれず、普通なまでにスルーで自宅へと向かいました。  商店街→自宅 なんかオンゲーみたいな表現の仕方だが、とにかく帰宅に成功。 まぁまだ玄関のドアは開けてはいないのだが。 てか俺…鍵は閉めなくても大丈夫なのか? 中に棗がいるとしても…泥棒さんが来たとしても…お持ち帰り=彼女になりそうだからな…。 今度からは鍵でも閉めておこうかな。棗は俺の大事な所持物だ。 …誰にも渡さん。 そこ、監禁野郎とか考えないように! なんでも俺にはおみとおしですので。  
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