第九話 運動会準備と俺

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…俺はテーブルに放置してあるチョコチップパンを手にとり、口に運ぶ。 つまみ食いしたっていいだろ。彼女食べないんだし。 完全に俺のもんだ。所有物だ。 それでもまぁ…、一応確認するか。 「食べる?」 一言で済む。だってまぁ…俺の手の中、指先にあるのはチョコチップパンのみだもん。 「…………ふるふる…」 彼女は微かに首を振った。…なんでだろうな?感か?虫の知らせか?それともただの食わず嫌いなのか? てか俺…『虫の知らせ』好きだな。とりあえず思い出せる中では、三回は言っている。 何故かは知らんがこの言葉が出てくるんだ。 まぁ…どうでもいいことなんだけど。 さて、話は変わるが…、いや、正確には、全くリビングとかとは関係がなくなるのだが…。そろそろいいよな。 何故日にちを金曜日まで飛ばしたのかを。 まぁ理由は簡単だ。 今日は母さんが帰ってくる…らしい日。 確かそんなことをご本人が言ってたからな。 まぁ帰ってきてくれなくとも…明日かあさってには来るはずだからな。 明日は休みだし…。調度いいだろう。 まぁ明日は午前中は部活があるが、多分母さんが帰ってくるのは夕方ぐらいからだ。 特に関係はないだろ。 まぁそんなわけだ。 理解していただけたかな? さて、それにしても…チョコチップパン美味いな。 「食べる?」 「………ふるふる…」 あはは…やっぱり?  
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