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蒸しパンという腹の中に入るぎりぎりのラインを突破した俺は、今まさに、本気で夜ご飯どうするかな~…なんて思っていたりする。
俺的には完全に満腹だな、うん。
彼女にも聞いておこう。まぁ…お腹いっぱいなら俺も楽なんだけど。
「夜ご飯どうする?今のパンだけで足りるか?それともなんか作る?」
頷きだけでは返せないようにしてみました。
これなら彼女も口を開くだろう。
我ながら考えたな、俺。
「……………いい」
普通に考えても二文字で返答してきた彼女。
てか『いい』じゃどっちか分からんだろ。前者か、それとも後者か?
よく分からない。とりあえず俺は返答する。
「また食べたくなったら言ってくれ。なんか軽いもん、作るから」
「…………こくっ…」
彼女はこれまた小さく頷いた。
とりあえず今は作らなくてもいいらしい。
俺的にも嬉しい限りだな、うん。今日は洗い物とかしなくてもいいんだもん。
さて、とりあえず今はパンを入っていた袋に戻し、テーブルの上においておいた。
後で食べるかも…知れないし。
まぁ、白いご飯にはすぐ飽きる俺だが、パン類にはほとんど飽きない俺だ。
多分、前世はフランス人だ、きっと。
それかパン屋さんだ。…いや、パン屋さんだったら、真っ先に飽きてるか。
とにかく、前世の話はそんなに今は重要ではない。
今心の中で重要なのは…だな。
さっきもちらっと話したんだが……、母さん、早く帰ってこないかな…。
今のうちに、言葉考えておくか。
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