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さてさて、in湯舟だ。脱衣所を通り越し、さらには頭洗ったり……とかを終え、湯舟の中。
この場所はいつも通り、脳内会議にうってつけの場所。
そしてもちろんのこと、今日もだ。脳内会議を始めるとしよう。
さて、今日の議題、それは『棗との同居の説明』だな。
この場合、同居と言っていいのか、定かではないんだけど……。
ま、とにかく、母さんに棗を家に済ませることを認めさせればいいんだよな?
つまりは、それについての言い訳を考えればいいわけだ。今ここで。
彼女だから同居~♪とかはなんか早過ぎる…いや、意味的に彼女の了解を得なきゃダメだから無し、
家がない~……とかはさすがに無理過ぎるか。
考えればすぐ出てくると思ったけど……、案外いい案はあんまり出てこないもんだ。
風呂場には湯気が適度に立ち上がり、一種のクローズ空間となっている。
周り真っ白、頭の中も真っ白。何も思い付かない。
…は~、うん。全く思い付かないね、これは。
意外に難題にぶちあたったな、これは。
レベル的にベルリンの壁だ。
これはもう最終手段『アド☆リブ』に頼るしかないか……。
ふっ、人間、諦めが大事なんだよ。
そして…、現場でのある程度の適応能力も身につけてなくてはいけないんだ。
これはその予行演習予行演習っと……。
すまん、アドリブのごまかしだ。
ただ単に言葉が出てこないだけなんだな。
俺の言語力が問われる。なんてこったい。
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