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それでもまぁ、アドリブは意外に大事なわけだ。
……生徒会とかの大事なところじゃアドリブなんて使えないけど。
……ん?つまりは…だ。今回はあんまり重要じゃないからアドリブでもいいんじゃないか?
別に面接とかの、自分の未来に関わることでもあるまいし。
…いや、…未来に関わるよな…。もちろんのこと、俺だけの問題じゃない。どちらかというと、彼女の方の問題だ。
もし、もしも…同居を母さんに認められなかったら、
彼女はどうなるんだろうか…。
俺の首筋をじっとりとした汗が流れ落ちる。
…湯舟に浸かっているからだよな…?いや…、そうであってくれ。
…一大事…だよな、これは。
彼女と俺との関係の存亡の危機。この問題を解決しなければ先へは絶対に進めない。
慎重に…かつ大胆に…。
む、難しい…。
たった一つ、彼女をずっとこの家に泊まり続けられるようにするだけなのに、俺にとっては…、大きな問題だ。
彼女は俺がこんな心情でも、今は軽い気持ちでアニメ見てるんだろうな…。
はぁ…、うらやましい。
ダメだ。深く考えれば考える程いい考えは出てこない。
はぁ…、とりあえず風呂から上がってからも考えよう。
なんか逆上せてきた。意識が朦朧と………、
……まではしないですね、ええ。
とにかく、今はマジで風呂から上がろう。
そんでもって……、まずは彼女にこの家に居続けたいかを聞いてみよう。
俺の脳も少しは楽になるかも知れないしな…。
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