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そんなわけで、今、俺と母さんはリビングに戻り、この先のことを話し合っていた。
「よく考えたら…、棗の場合義務教育発動しないのか?」
「う~ん……、条件が特殊だし…そこはスルーでいいんじゃない?こんなときにあんたのクオリティ使うのよー」
スルー…ってことか。深く考えちゃいけないってことなのか?
てか母さん、なんで作者クオリティのことを知ってやがる。これは俺だけの必殺技だ。
まぁそんなことを考えてる俺ら。
…他から見れば、リビングに集まる人が二人、猫耳少女が一人。
他から見れば…かなり異形だよな。
てかまず、猫耳少女がいるはずないんだから。
そんなわけで、俺たち三人は、リビングにてごろごろまったりしていたわけだ。
そう言えば、楽になった瞬間、何かが俺の頭の中に『あること』が舞い戻ってきた。
…重要なこと忘れてたわけだ。
…運動会のことを。
棗のことでいっぱいだったわ。
まぁでも…きっと大丈夫だよな?母さん、了承してくれるよな。
「母さん、運動会の話なんだけど…、今年は棗も連れてってくれるか?」
……沈黙、いや、どちらかというとテレビに夢中になってやがる。
棗は…いつもどおり、『でろ~ん』な状態です。
「……え、あ、うん。てか私もそのこと考えてたのよ。
私としてはもちろん連れてくつもりだった」
絶対考えてない。そのこと考えてない。
でも…、母さんがそう言ってくれて安心した。
これで俺の悩みはだいたいはなくなった。
ただ今の俺の気分、最高な気分。
ありがとう、俺の小説クオリティ。前からでしたが、マジで感謝します。
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