第九話 運動会準備と俺

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そんなわけで、今、俺と母さんはリビングに戻り、この先のことを話し合っていた。 「よく考えたら…、棗の場合義務教育発動しないのか?」 「う~ん……、条件が特殊だし…そこはスルーでいいんじゃない?こんなときにあんたのクオリティ使うのよー」 スルー…ってことか。深く考えちゃいけないってことなのか? てか母さん、なんで作者クオリティのことを知ってやがる。これは俺だけの必殺技だ。 まぁそんなことを考えてる俺ら。 …他から見れば、リビングに集まる人が二人、猫耳少女が一人。 他から見れば…かなり異形だよな。 てかまず、猫耳少女がいるはずないんだから。 そんなわけで、俺たち三人は、リビングにてごろごろまったりしていたわけだ。 そう言えば、楽になった瞬間、何かが俺の頭の中に『あること』が舞い戻ってきた。 …重要なこと忘れてたわけだ。 …運動会のことを。 棗のことでいっぱいだったわ。 まぁでも…きっと大丈夫だよな?母さん、了承してくれるよな。 「母さん、運動会の話なんだけど…、今年は棗も連れてってくれるか?」 ……沈黙、いや、どちらかというとテレビに夢中になってやがる。 棗は…いつもどおり、『でろ~ん』な状態です。 「……え、あ、うん。てか私もそのこと考えてたのよ。 私としてはもちろん連れてくつもりだった」 絶対考えてない。そのこと考えてない。 でも…、母さんがそう言ってくれて安心した。 これで俺の悩みはだいたいはなくなった。 ただ今の俺の気分、最高な気分。 ありがとう、俺の小説クオリティ。前からでしたが、マジで感謝します。  
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