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さて、大分彼女が眠そうな顔になってきた今の時間。
ええ、良い子はとっくに寝ていなければいけない時間です。
そんなこんな、今、彼女に寝られると後々困る。早急に風呂に入っていただかなくては。
「棗、そろそろ風呂に入ってきたらどうだ?物凄い眠そうな顔してるし」
……彼女が頷こうとしていると思われたそのとき、棗とは別の女性が口を開いた。
「なら私も棗ちゃんと入ってくるわー。うん、家族よ、家族。家族だからいいのよ。てか異論は認めない」
てめぇ…いきなりキャラが濃くなってきたな、おい。
…話作ってんの俺なんだけ……いや、なんでもない。
そんなことより…だよ、諸君。
家族だから一緒に風呂に入っていいだと?貴様、言わせておけば……、親という権限使いやがって……。
べ、別に俺も入りたいなんて思ってないんだからね!?
けっ、母さんめ。
…ちっ、今日だけは許してやるよ、畜生が。
どうせ明日っからは酒飲んで汗水流して働いてくるんだしな。
でも…、一つだけしておきたい…いや、聞いておきたいことがある。
「棗~、一緒に入るって言ってるけど…、母さんと入ってやってもいいのか?」
うん、これだけは聞いておきたかった。
「…………こくっ…」
頷いた後、母さんの方に目線&首を向けた彼女。
はぁ……、そこ、許可しちゃうのね…。
作者、ややショックです。
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