第九話 運動会準備と俺

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さて、大分彼女が眠そうな顔になってきた今の時間。 ええ、良い子はとっくに寝ていなければいけない時間です。 そんなこんな、今、彼女に寝られると後々困る。早急に風呂に入っていただかなくては。 「棗、そろそろ風呂に入ってきたらどうだ?物凄い眠そうな顔してるし」 ……彼女が頷こうとしていると思われたそのとき、棗とは別の女性が口を開いた。 「なら私も棗ちゃんと入ってくるわー。うん、家族よ、家族。家族だからいいのよ。てか異論は認めない」 てめぇ…いきなりキャラが濃くなってきたな、おい。 …話作ってんの俺なんだけ……いや、なんでもない。 そんなことより…だよ、諸君。 家族だから一緒に風呂に入っていいだと?貴様、言わせておけば……、親という権限使いやがって……。 べ、別に俺も入りたいなんて思ってないんだからね!? けっ、母さんめ。 …ちっ、今日だけは許してやるよ、畜生が。 どうせ明日っからは酒飲んで汗水流して働いてくるんだしな。 でも…、一つだけしておきたい…いや、聞いておきたいことがある。 「棗~、一緒に入るって言ってるけど…、母さんと入ってやってもいいのか?」 うん、これだけは聞いておきたかった。 「…………こくっ…」 頷いた後、母さんの方に目線&首を向けた彼女。 はぁ……、そこ、許可しちゃうのね…。 作者、ややショックです。  
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