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棗と母さんの混浴。やっぱり気になる俺だ。
ほら、えーと…その…、サイズ。服の上からじゃなくてさ…生の……いや、なんでもない!
尻尾とかどっかから生えてんのとか知りたいじゃない?
好奇心ということにしておいてくれ。
「で、どうだった?」
「それがね~…。背中流してあげようか~?とか言っても首を振るだけで…、ガード固いわね」
さすが棗。同性の母さんにまでタッチやその他もろもろを許さないとは。
異性の俺なんかじゃ更にダメなんだろうな。
「尻尾とかはどっから生えてるとかは見たか?」
「いや、見てない…かも。ほら、何故か彼女、タオルで隠しちゃって~」
何故かじゃないだろ、何故かじゃ。
当たり前だろ、隠すの。
あ、尻はもちろんのこと、前も隠します。普通の神経持ってる人ならば。
とにかく…、初見が母さんじゃなくてよかった。棗よ、よくガードしてくれたな……、マジで愛でてやろう。
あ、そうだ。棗の方の感想は?
まぁ…母さんへの不満しかないと思うけど。
俺は棗の方を向いた。ちなみに、彼女は母さんとの会話中はこちらを向いていたので、自然と目が合う。
「棗、母さんとのお風呂はどうだった?母さんに変なことされなかったか?」
乙女をいたわるのが紳士である作者の役目ですので。
「……………………。」
やや上を向きながらも、頷きも首を振ることもしない彼女。
まさか……、
「…母さん。あんた…棗に何をした?」
「…え、あ、あはは…。…実は、棗ちゃんの胸の方のタオルを剥がした」
……母さん。後で庭に埋める。絶対に。切実に。たとえ運命がそれを拒んだとしても。
さらばだ、母さん。短い間だったが…楽しかったよ、ありがとう。
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