第九話 運動会準備と俺

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といいつつも、庭に埋めようとしたのだが、それは頭の中の妄想に留めておいた。 うち、働き手がいなくなるもん。 ほら、俺今はアルバイトとかしたくないし。てか中学生はアルバイト全面禁止だしな。 作者クオリティ駆使しても多分無理だろうな。 さて、庭に埋める話に戻そう。 いや、戻すとこ間違えた。戻すのは、棗と母さんの風呂の話に…だ。 …風呂か…。棗と風呂か…。……ふっ。 あ、いや、なんでもない。全くもってなんでもない。 一人棗のお風呂シーンの妄想…いや、想像をしてたその時…だ。 いきなり母さんが口を開いた。不意打ち、本当にいきなりの不意打ち。 「棗ちゃん!また今度もお風呂入ろう!」 ちょ、もう黙れ母さん。お呼びでない。しかも…なんら脈絡ねぇな。 そんでもって棗の返答。 「…………ふるふる…」 …ナイスだ、棗。よくぞ断ってくれた。明日愛でてやる。……覚えてたらな。 こういうのを曖昧にしない女の子って俺は好きだな。 ほら、引っ込み思案な娘よりかは堂々としてる娘の方が好きな俺だ。 さて、棗の返答に対応する母さんの返答が返ってきた。はぁ……もう俺、完璧空気だな。 「じゃあ作者は!?作者と一緒にお風呂に入るのは!?も、もちろんのこと嫌よね!?」 ちょ、おまっ、必死だ、母さん必死過ぎる。 棗が俺と一緒に入るわけがなかろう。 ほら、棗だって…首振るだろ、横に。 「……………………。」 何故そこ黙る。…やばい、今俺の心が大きく揺らいだ。てかときめいた。 …可能性あるかも…なんて思っちまったじゃないか。……まぁ、根本的に諦めてるんだけどな。  
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