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ここは棗と俺だけの、二人っきりの部屋。
母さんは自分の寝室に行ったな。
そんななか母さんはこの際放置しておく。今は二人っきりの時間だ。
俺と棗は今、ベッドに腰掛けている。でも寄り添ってるわけじゃないんだよな…。
まぁ二人の間には若干スペースが空いているわけだ。
でもこれがマナーだと思う。あんまり俺からベタベタするのもアレだし…。
俺は彼女の方を向く。ついでに言うと、彼女はずっと斜め下を向いたまんま。首が座ってない。
ほら、彼女の目はもう、一直線になっている。
つまり…開いてないってことよ。
体は起きてるんだけど。……多分。
「布団で寝ろよ?…ふぅ、また明日な。おやすみ、棗」
「………おやすみ…」
彼女は、超小さな声で俺の言葉に答えると、手探りでベッドの中、布団の中へと入っていった。
俺も腰掛けてたら邪魔だよな。
場所をベッドから勉強イスに移さないと。
眠い中、何をするかは分かってるよな?
今日は金曜日。明日は朝から昼にかけて部活があるだけで、基本月曜日まで学校での授業はない。
今の時間は、日記を書いて、ついでに宿題も終わらせたいと思う。
まぁ眠いんだけど…、そこらへんは我慢だ。
土日の時間を有意義に過ごすため…、頑張れ、俺。
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