第二話 猫耳な彼女

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「………………。」 「うわぁッ!! ……って……うわっ」 いきなり現れた彼女。いや、正式にはドアを開けて入ってきたんだけどさ。 濡れた髪にラフなぶかぶかのお魚柄の黄色いパジャマ。母さんがこんなのを持ってたのは秘密だ。 とにかく……萌え過ぎる。やばい、目から水滴が流れ出てきそうだ。 てか今なら彼女がヤンデレ化して首をしめ殺されてもいいや。 そして今日のメインディッシュは……下着さ、うひひ。 「棗~、そういえば今日下着何着てたっけかなぁ~? 変えるかもしれないから見せてくれる?」 「…………こくっ……」 ゆっくりと…ゆっくりと下のパジャマを脱いでゆく……。あぁ、動作が……うん。もっと、もっとじっくりと!! あ゙? 強制非公開だぁ? 知らねぇよそんなもん!! 何それ? 食べれるの? てか……彼女の頬が全く朱く染まってないのが驚きだ。 ネコミミ、そしてゆらゆらと揺れる尻尾、そして……染まる頬。 それが萌えの醍醐味なのに……。 でも……やばい、理性が、理性がぁ~ッ! なーんてこともなく、 いや、俺の人生設計には、付き合ってから二年と半年で(ピー)しようと思ってるんだ。 ここで崩す訳にはいかない。理性よ、ここは我慢してくれ。 ヒッヒッフ~、ヒッヒッフ~。 ……うん、だいぶ落ち着いた。 「……もう戻していいよ。よく出来ました」 「…………こくっ……。…………きつい」 まぁ母さんヒップは小さいからな。そして上も……。いや、大丈夫。『貧乳はステータス』だもんな。 「まぁ我慢してくれや」 「…………こくっ……」 さて、つまらないし彼女のドライヤーでもかけてあげよう。ショートヘアーとはいえ、結構長く触れるだろうよ……ネコミミを。 「ドライヤーかけてやるよ」 「……ふるふる……」 うわ、拒否られた。なんか俺の心読んでるみたいだ……。ちょっと悲しい。 てか何俺彼女の保護者みたいになってるんだろう、今日初めてあったのに……。しかも殺されかけた? のに……。 てか、いきなり話は変わるが、片手をぐるぐる巻きにしてあるのにパソコン使えるってよく考えたら俺、器用だな。 ドライヤーかけるなんてもってのほかだ。  
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