4719人が本棚に入れています
本棚に追加
さて、扉を開ける躊躇いを振り切り、俺は中へと足を踏み出す。
……いや、その前に扉を開けたのだが。
この際そんな小さいことは放っておこう。
眼中に映るのは彼女の寝顔。
物凄いこちらに安心感を与えるような…可愛らしい寝顔。
そんなものが俺の目を治療してくれます。
さて、ここまでは俺は彼女に対してのほほ~んとすることができる。
しかし…だ。
俺は一つだけツッコミをいれたいことがある。
何故かは知らんが俺の布団に包まっている彼女。…彼女のと化したベッドの上で。
俺の布団に包まっていたのもこの際スルーしよう。さっきもそうしてたんだし。
しか~し、ベッドの上に戻っているのはスルー出来ない。
だって…ほら、上に戻ってるってことは一回起きたってことだろ?
起きなかったとしても、一度は意識があったはずだ。
……リビングに出てきてくれればよかったのに。
はぁ……出来ることなら俺だってずっと寝ていたいわ。
……む、なんか知らんが無性に腹がたってきた。
すやすやと眠りやがって。起こしてやりたい。
うん、頬っぺたつっついてさ。
ほら、ぷにぷにぷにぷに。さぁみんなもご一緒に、ぷにぷにぷにぷに。
…まだ触ってないんだけどさ。
ほら、頭の中で楽しむってのもアリなわけよ。
まぁ…でもな、行動で、指で感じなきゃつまらないよな。
棗さん、すみません…、触らせていただきます。
最初のコメントを投稿しよう!