第十話 グダグダな彼女

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さてさて、まだ俺は触っていない。 …すまん、男としてのプライドをとるべきか彼女の頬っぺをとるべきか……非常に悩む。 いや、男としてのプライド……一応あるよ? その一応のプライドを、『一応のプライド』から『プライド無しのへたれ』に変えてしまうか否かを考えてしまうわけだ。 まぁそうやって決断しない俺は最初っからへたれか人間以下の人間かもしれないんだけど。 ……もういい、ふっ切れた。男として、いや、男として彼女に突っ込んでやる!(性的な意味ではなく。指を頬っぺに的な意味で) 指にぷに…という感触。もちもちの感触。ぷにぷにの感触。 俺、男になれました。 彼女に突っ込めました。(性的な意味ではなく。指を頬っぺ的な意味で) いいよね、ぷにぷに。いいよね、彼女の頬っぺ。 と、ぷにぷに感を味わっているその時だ。 同時に彼女は寝返りをうった。 つまり…うん、さらにこちら側に顔を向けた。 …若干口を開けながら。 この状況、スロー再生なら指しゃぶりフラグだよな? これはもう決定だよな? フラグたっちゃったよな? てかもう俺の指が彼女の口へとinto状態なんですけど。 ……さすがに指しゃぶりフラグ続行は無理だ。 ごめん、可愛い過ぎます。萌えてしまいます。 さすがにこのままこれを放置するのも微妙だし…、 「……棗、起きろや。今何時だと思ってる。…自分で答えちまうけど、ただ今、とっくにお昼過ぎてます」 何時って聞いて、くじらとかゴジラとか答える奴たまにいるよな。 ……え?いない? すいません、ネタが低レベル過ぎて。 てか、別の意味ですいません。棗さん、マジで起きてください。 早く3時のおやつにしたいです。    
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