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彼女をどかして、カレーの準備を始めようかと思い始めた数分後。
運よく彼女は調度よく寝返りをうってくれた。
ふぅ……、これでなんとか動ける。
ぴったりとフィットしていた彼女の頭が、ほんの少しだけ横にずれたからだ。
ちょっと動けば彼女の頭 、なんとか外せそうだな……。
……猫耳に触ってしまうかも知れないが……、とにかく今はそんなのはおいといてくれ。
今気付いたが……、足が痺れてきた。
正座って血行悪くなるらしいしな……、あんまり俺はオススメできない。
彼女の頭をそっと浮かせるように手をそえ、膝からゆっくりと降ろす。
なんとか片手で彼女の頭を支え、近くにあったクッションをはめておきました。
頭はやっぱり高くしておかないとな。枕ってもともとそういうために存在してるんだし。
とにかく俺は痺れかけた足で立ち上がり、大きく伸びをしたあと、キッチンへと向かった。
カレーはできているんだ。温めたり、食卓への準備をしたりして、この時間は少しずつ過ぎていく。
……カレーって作ったら楽なんだけど、皿洗いとかが面倒なんだな、これが。
油汚れは頑固ってこった。服に垂らしたりしないようにしないと。
まぁとにかく……、まだ彼女は起こさなくてもいいんだよな?
彼女には今のうちにゆっくりと休んでてもらわないと。
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