第二話 猫耳な彼女

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パジャマ! パジャマ! ……パジャマ属性……? なんかそれ妹属性の一種っぽいな……。 ま、とにかく……風呂あがりで悪いが、尻尾触ろう。 えっと? 今はだいたい9:30か。 後二回触れるんだったよな? 次はだいたい寝る前だな。 「尻尾触らして」 「…………こくっ……」 そういうと、彼女はこちらに歩みを進ませ、若干隣に腰を降ろし、尻尾をこちらに向けてきた。 尻尾……動かせるんだ……。 そんでもって、 やばい……。このフサフサ感はたまらない。 マジで普通の猫の尻尾なんだけど……人間サイズですわ。 さて、話を変えちまうが、ここらへんでさっきの逃げてきた理由でも聞こうか。 あ、それと何故この子にネコミミがついているのかも。 『ネコミミを家に泊めている』 これネミ友(ネミコン友達)に自慢出来るな。 いや、……秘密にしておこう。独り占めしよう。 「……さっき逃げてきたって言ったがどうしてなんだ?」 「…………忘れた」 ……? 忘れた? 「じゃあネコミミのついてる理由は?」 「……知らない……」 なんかはぐらかされた?……まぁ話したくない事情ってのもあるだろう。 とりあえずもっと仲良くなってからもう一度聞いてみよう。 もう彼女は俺の手の中にあるんだ。 手放す? んなわけあるか! 「棗? じゃあ好きな食べ物は?」 「お魚……」 今、全く間がなかったな、おい。なんか積極的~。 「耳触ってもいい?」 「………………………………………………。」 あ、出た必殺沈黙拳。てか俺もこりないな~。 眠った時にいくらでもつっつけるのにな……。 ……あ、セクハラじゃないわよ!? ちょ、ちょっとしたスキンシップなんだからね!? ……キャラ変えるとキモい通り越して気持ち悪いな。自重しよう。 さて、尻尾だ。今は尻尾を味わおう(変な意味じゃなくて)。……とりあえず尻尾を楽しもう。  
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