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「微妙…か。風呂の中ではなんかあったか?」
何度もいうが、男として仕方ないんだよ、こういう疑問を持ってしまうのは。
ほら、だって知りたくない? いつもは一人ですたこらと風呂へ向かう女の子の風呂での行動。
変態? いいえ、違います。重度の末期な変態です。
これ、テストでるから。
さて、俺の発言に対して何故か言葉を発しない彼女。辺りを沈黙が襲う。
そんな中彼女は俺と目を合わせ続けること約数十秒。
……多分このまま時を流していても埒があかない。ここは助け舟を出すべきか。
「言葉が出てこないのか? なんなら『された』ことでもいいけど?」
……母さんが何かをしたこと前提で話を進めたことに、誰もツッコミは入れられまい。
このことは既に母さんが自白済みだからな。
母さんはタオルを奪い去っただけだと言ったが……、やっぱりされた本人に聞かなきゃ本当かどうかは分からないし。
「…………たっち」
彼女は無表情で口を開く。こちらに向ける一心な瞳。
たっち……?
タッチ?
TOUCH!?
……冷静にだ、俺。まずはどこを触られたかを聞かないと。それによって母さんを『感電死』か『焼死』かのどちらかで暗殺するかが決められない。
「……………ここ」
彼女は自分のお胸様に手を被せる。
これはまさか……触られ方か?
後ろから覆いかぶさるかのように胸に手を添えられたのか!?
そのままプリンを味わうかのように揉んだのか!?
俺の棗に、その汚れ多き魔の手で触れたのか!?
あやつ……うらやまし……じゃない! 生かしてはおけぬ。『感電死』決定だ。
即死、一瞬でこの世から生命反応なくしてやる。
てか……棗さん。少しは頬を紅く染めましょう。
わたくし、あなたの照れたり恥ずかしがったりする姿、一度は見てみたいです。
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